怪獣になる覚悟

世の中にはいろんな人がいる。

 

その中でも、文化的な仕事をしている人ほど自分のための生活時間が少ない、と聞いたことがある。

 

一方でこんな曲を聴いたことがある。「怪獣/PEOPLE1」だ。

 

この曲は作曲者の「怪獣になる覚悟」を歌ったものである。

 

私も怪獣にならないといけないのかもしれない。

 

そう思ったのである。

 

おわり。

 

・・・とここで記事を打つ手を止めても良いが、このままだと自分の考え方がちゃんと残せてないし、読んでる人が「よくわからない」となること間違いなしである。

 

ここでは、建築という職に就いた私が得た知識と、PEOPLE1のインタビュー記事を読んで得た知識を基に整理した考えをまとめようと思う。

 

興味ある人は少ないだろうが、少しでも興味をもったなら最後まで見ていってほしい。

 

 

1.歴史ある職能、存在し続ける職能

 

私が勝手に尊敬している一人に「手塚 貴晴」さんがいる。

 

学生の時に、彼の「建築を学ぶ学生達へ」という記事を読んだ。

 

その記事の内容は「建築はお金を稼げる職ではないが、人類の存在そのものに関わる大切な仕事な事を知ってほしい」というものだ。

 

そこで書かれている「似たような職能にシェフというものがある・・・」の文がとても印象深い。

 

そこで書かれていたことは以下の通りである。

 

建築家も大変な職業だと思うが、シェフはもっと大変な職業である。私生活というものがない。有名な人ほど無茶な生活をしている。

 

夜中12時まで働き朝4時起床。(有名な)シェフは毎朝夜明けに野山を歩き回って山菜を一人で摘んでいる。

 

どうして体を壊さないのか不思議である。しかし辞めない。

 

部分部分抜粋した。

 

こういう人たちは他人より余計に頑張る事で報酬を得ている。

 

お金ではなく、別の形の報酬で幸せになっている、という。

 

振り返って、当時記事を見た時の思いと、今記事を見た時の思いが全然違うことに気付く。

 

私は前よりも、この記事に対して本気で考えれるようになっている。

 

これは小説で出てくるような夢物語などではない。

次は自分の番だ。

 

そんな感じに思えるのだ。

 

皆さんはどうだろうか?

 

2.覚悟の歌「怪獣」

 

「音楽ナタリー」のweb記事で、PEOPLE1の1stアルバム発売時のインタビュー記事をこの前見つけた。

 

ここでは主に、作詞家のDeu(ドイ)さんが自分たちの活動に対する思いをしゃべっている。

 

この記事は読んでてすごく興奮した。

 

簡単にまとめると、以下の通りである。

 

「正直、注目されたくなかった。売れたくなかった。」

 

「ぬるま湯のように狭い部屋でのんびりと活動を続けたかった。」

 

「3人でわちゃわちゃしている瞬間が一番美しいが、ぬるま湯を出ないといけなくなった」

 

Deuさんはとある曲の作成時に覚悟を決めたらしい。

 

それは、「ゆっくり」から「忙しい」へ、

 

「わちゃわちゃな瞬間」から「苦しい日々」へ。

 

そういった覚悟を決めた曲が「怪獣」だ。

 

特徴的で個人的に好きな歌詞を抜粋する。

 

「さあさあ怪獣にならなくちゃ、等身大じゃ殺されちゃう」

 

「でもでも怪獣にならなくちゃ、誰よりも優しいやつ」

 

「全然好きじゃないことも 本当は思ってないことも 君のためなら歌えるよ これからの僕は」

 

「次の時代のページを捲って 僕が新しい僕を纏えば このくだらない自分語りも抜け殻になるだろう」

 

「でもあんまり悲観しないでね そのために始めたんだ」

 

「ああまだ 夜が生ぬるいや」

 

多すぎた。しかし、どれも一言一言に重みがある。

 

それだけではない、この曲からは前に挙げたような職能の人たちの覚悟が垣間見えたのだ。

 

楽家も、人類と同じくらいの歴史がある職能だ。

 

3.【まとめ】ぬるま湯から出る覚悟(普遍的な話)

 

正直、まとめるほどでもないと思う。

 

個人的な意見としては、建築のような職能で生きていく以上こういう覚悟は必須だということである。

 

ちなみに先に挙げた2つの記事は、自分の時間の使い方を考えるきっかけになった大切な記事である。

 

皆さんがこの記事を読んで、新しく何かを考えるきっかけになったのなら幸いである。

 

おわり。