設備の種類について調べたことをまとめる【基礎知識】

建物の意匠を設計している人が、設備について何も知らないのは問題しかない。

 

そう思って今日調べたことをここにまとめてみることにする。

 

大きく分けて2つに分類する。

 

・電気設備

・機械設備

 

ここから電気設備をを強電弱電に、

 

機械設備を給排水空気調和に分類して記事でまとめる。

 

(機械設備の中には昇降機設備も含まれるが、参照サイトの情報不足により割愛する)

 

よろしくお願いします。

 

 

1.強電設備

 

・照明

・コンセント

・受変電設備

・分電盤

・非常用照明と誘導灯

 

強電設備の役割をまとめると、電力会社から受電して、電気を照明やコンセントに分配することです。

 

建物の規模が小さい場合は、電力会社から低圧(100・200V)で電気の供給を受けるようです。

 

規模が大きくなると高圧(6,600V)で供給を受け、一般に使用する低圧の電気に変圧するようです。

 

この変圧をするための設備を受変電設備といいます。

 

この受変電設備の入った箱がキュービクルというらしい。

 

キュービクルは知っている!

 

私が携わってる業務の構造図の特記に出てきた!(設置はしないようだった・・・)

 

分電盤についても触れておく。

 

通常、普通の住居にも住宅用分電盤はあるようだ。

 

分電盤とは、ブレーカー(遮断器)をまとめたものです。

 

ちなみに、受変電設備内の分電盤のようなものは配電盤と呼ぶ。

 

(たしか写真で見たことがあるが、スイッチがたくさんあった気がする)

 

非常用照明誘導灯は(言わずと知れているが)、非常時でも点灯する優れモノだ。

 

火事で電線が断線しても、内蔵の(もしくは別置の)電池によって動くことができる。

 

内蔵電池が切れているか確認するには、点検スイッチを引っ張るといいらしい。

 

点灯しなければ電池が切れているので、交換の合図となるわけだ。

 

2.弱電設備

 

テレビや電話、インターネットの他、複数の機器が自動的に連動する場合、そこには弱電設備があるようだ。

 

主に、端子盤と自動火災報知設備(自火報)が挙げられる。

 

端子盤について注目すると、TV盤や電話用端子盤がある。

 

TV盤の中には地デジとBSの信号を分配する分配器がある。

 

電話用端子盤の中には端子台という、端子をきれいにまとめた板がある。

 

メンテナンスのためにあるようだ。

 

自火報は、感知器と受信機で構成されている。

 

感知器にも種類があり、熱感知器と煙感知器がある。

 

消防法で場所に適した感知方式が決まっているらしい。

 

(食堂など日常的に煙が出る場所だと熱感知方式が用いられる)

 

3.給排水設備

 

給排水設備はたくさん種類があるようだ。

 

・受水槽、ポンプ、高架水槽等、水を供給するための設備

 

・トイレ、手洗い等、水を使う設備

 

・汚水槽、排水ポンプ等、水を排出するための設備

 

・浄化槽等、排水を処理するための設備

 

たくさんありますね。

 

給水方式にも種類がある。

 

・高架水槽方式

 

・圧送ポンプ方式

 

一級建築士を勉強していると、他にもいくつか出てくる

水道直結給水方式、ポンプ直送給水方式、水道直結増圧ポンプ)

 

圧送ポンプ方式を採用すると、高架水槽を置かなくて済み、デザイン上都合が良い方式のようだ。

 

寝屋川「へー、あっそう。」

 

(こんなくだらないギャグで圧送ポンプ方式を覚えてもらえたなら大満足です・・・)

 

それでは本題。

 

まず、受水槽について確認する。

 

大規模な施設だと、大量の水を使うので、水道にポンプを直接つなげて水を引っ張ると水道管が壊れてしまう。

 

そこで水道管とポンプの間に設けるものが受水槽だ。

 

ポンプが運転しても受水槽の中の水しか影響せず、水道には影響しない仕組みだ。

 

受水槽は水が一定量貯まると自動で定水位弁が閉じる。

 

この機構が壊れても、オーバーフロー管が付いている。

 

ようは、たくさん水が入っても、どうにか排水する仕組みがある。

 

内部清掃もするので、下部に水抜き管がついている。

 

先ほど挙げた水道直結給水方式は、受水槽を必要としない方式である。

 

次に浄化槽について確認する。

 

浄化槽は下水道が整備されてない地区にある施設で設置される。

 

排水を微生物で浄化する役割だ。

 

古い浄化槽は単層浄化槽とよばれ、一層のみである。

 

新設は禁じられている。

 

普通は合併処理浄化槽とよばれる多層構造の浄化槽だ。

 

①嫌気性(酸素を必要としない)と②好気性(酸素を必要とする)の微生物、③そして塩素剤という流れで汚水を綺麗にしているようだ。

 

次は屋内消火栓についてだ。

 

屋内消火栓は、消火器では消化が不可能な段階の消化を目的として屋内に設置されているものです。

 

消化につかう水を貯めておく水槽とポンプは、通常地下等の機械室に置くようだ。

 

給排水設備最後の説明にスプリンクラーについて触れる。

 

スプリンクラーの中でも、地下に消化水槽とポンプがある場合についてまとめる。

 

ポンプで各階に水を送るが、最上階に送るには相応の圧力が必要である。

 

下の階ほど圧力が過剰に強くなるので、減圧する装置が各階に付けられる(流水検知装置)。

 

このスプリンクラーに使うポンプは、屋内消火栓と共用の場合も、そうでない場合もあるようなので変な話だと思った(個人的な意見)。

 

4.空気調和設備

 

まず、どんなものがあるのか挙げておく。

 

暖房のために温水をつくる機械のボイラー(内部が高温高圧なので、基本ボイラー技士でないと運転できない)

 

冷水も温水も作ることができる冷温水発生機(ボイラー技士でなくても運転できる)

 

ボイラーより内部圧力が小さい真空温水器(ボイラー技士でなくても運転できる)

 

冷温水発生機で冷水をつくる際に機能する冷却塔

 

空気調和設備が担う機能の多くが搭載されている空気調和機

 

冷温水発生機(ボイラー)でつくった冷温水を内部のコイルに流し、暖かい又は冷たい空気を出すファンコイルユニット

 

これらすべて換気のために使われる機械で、どれも規模が大きく、設計の点で必ず注意しておきたい。

 

そして、排煙装置空気調和設備のうちのひとつである。

 

火事が起きた時、煙を外に出す役割があります。

 

窓が開くだけの自然排煙と、大型ファンによって強制的に煙を排出する機械排煙があります。

 

自然排煙の方が、デザイン上そこまで目立たなく済みそうです(個人的な意見)。

 

5.【まとめ】実務意識で楽しく勉強する(オススメ)

 

仕事で見たことがあったり、これからこの設備を取り扱うんだ、という気持ちでいると楽しく取り組むことができた。

 

少し量が多くなったし、整理しながら書いたので時間もかかったが、いい勉強になったと思う。

 

建築に携わる方は実務意識で楽しく勉強してみてほしい。

 

ストレスがあんまりなくできるのでオススメである。

 

おわり。